2022年03月03日
KRISS VECTORへのPERUN電子トリガー組込方法
こんばんは、Tacです。
本日はKRYTAC KRISS VECTORへのPERUN製電子トリガーの組み込み方法をご紹介します。
今回組み込むのは、KRYTAC製VECTORのためだけに作られた専用電子トリガーである「PERUN for KRYTAC KRISS VECTOR」です。
VECTORに標準で搭載されているのはノーマルのFETですので、発射の制御機能は備わっておりません。
本製品をインストールすることで劇的にトリガー追従性が高まり、プリコッキング機能との併用で最高のレスポンスを持つ機種へと進化します。
弊社の発案及び企画から生まれたこのVECTOR用電子トリガーは、PERUN HYBRIDをベースとした信頼性の高いプログラムを搭載し、日本国内セッティングに適合するように改良を重ねて商品化しました。
純正の基板と置き換えるだけのドロップインモジュールなので、組み込み方法も至ってシンプルです。
簡単な組み込みだけで、セミオートレスポンスを飛躍的に向上させる「プリコッキング」、モーターにブレーキを掛けて瞬時に作動を停止させる「アクティブブレーキ」、バースト機能、バッテリー保護機能など、その他様々な機能が付加されます。
まずはKRISS VECTORの外装を分解していきましょう。
外装のピンを3本外し、テイクダウンを行います。
ピンは反対側から軽く叩くだけで抜くことができます。
基板の組み込み前に、セレクター周辺にステッカーを貼ったりなどの準備を行っておきます。
トリガーユニット固定ネジが露出する程度にトップレールを前方にスライドさせます。
この時、矢印で示した部分のパーツが取れますので、紛失しないように注意しましょう。
(※仮に紛失しても隙間があくだけなので、作動に影響はありません。)
左右セレクター、エジェクションポートを外します。
セレクターは左右で品番が異なるだけですので、前後は同じものです。
そうするとトリガーユニットが外れるようになります。
トリガーを前方に押すようにします。
この部分にセレクターステッカーを貼りますので、予め脱脂しておきましょう。
パーツクリーナーを染み込ませたティッシュで拭くのがお勧めです。
PERUN for KRYTAC KRISS VECTORの商品内容こんな感じです。
・基板本体
・設定カード
・セレクターステッカー
・30Aヒューズ
・配線押さえステッカー
・国内正規品ライセンスカード
・日本語マニュアルQRコード
・PERUNパッチ
まず使うのはコチラ。
セレクターステッカーとヒューズです。
セレクターステッカーは1枚だけ使いますので、残り3枚は予備です。
脱脂したセレクターにステッカーを貼り付けるのですが、キレイに貼っても端の部分が余ってしまいます。
(端の斜めになっている部分にもステッカーが乗っている状態)
これでは検知不良やステッカーの巻き込みが起こりやすくなりますので、斜めの部分に乗っている部分だけカットしましょう。
カッターで簡単に切ることができます。
ヒューズを純正の20AからPERUN付属の30Aに交換します。
ヒューズの交換はあくまでも推奨ですので、使用しているモーターやバッテリーのスペック、内部セッティングの負荷によっては20Aのままでも良いかもしれません。
ただし、30Aを超える容量のヒューズにしてしまうと、トラブルが起きたときにヒューズが切れる前に基板が破損してしまう恐れがありますので、20Aか30Aのどちらかを使用してください。
続いてロアフレームを外します。
ダミーボルトキャッチと、フレームのネジ左右(計6本)を外します。
チャージングハンドルのリターンスプリングを留めているネジを外し忘れたままメカボックスを取り出そうとすると、バネが伸びて悲惨なことになります。
モーターを取り出します。
基板固定ネジを外し、カットオフ検知スイッチのカプラーを外すことで、メカボックスから純正の基板を取り出すことができます。
白い方の基板がPERUN製です。
全てのチップが小型化され、セレクタースイッチが光学式になっているので、全体的にスリムになっています。
純正基板が入っていた時と同じ向きで挿入します。
特に引っかかりもなく、基板固定ネジ穴と合わせるだけなので、位置決めも困ることはないと思います。
基板固定を軸にしてやや両方向に回転しそうな場合は、基板とメカボックスの端を合わせた状態で固定してください。
カットオフ検知スイッチのカプラーをPERUN基板に差し込みます。
このカプラーには向きがあり、逆だとはまりません。
PERUN基板では、純正に対してカプラーを逆向きに差し込む必要があるので、カットオフ検知スイッチの配線を180度ねじって差し込んでください。
モーター端子を90度折り曲げ、モーターに接続します。
配線長に余裕がありますので、余った配線は基板側の隙間にうまく収納しましょう。
プラス配線はぐるっと裏側を回っていますが、必ず画像のように取り回してください。
これがモーターエンドの真横を通る取り回しだと、組み上げる際に配線を挟んで被膜が損傷する恐れがあります。
配線がキレイに収まったら、脱脂してから付属の配線押さえステッカーを貼ります。
これはメカボックスをロアフレームに収める際に、配線が浮いてしまって挟み込みによる損傷を防止するためのステッカーです。
通常、このまま組み上げても良いのですが、この段階でセレクターのキャリブレーションをやっておくと楽です。
セレクターのキャリブレーションはモーター未接続の状態で行いますので、モーター端子を片方だけ外すだけでOKです。
(配線の取り回しや配線押さえステッカーを貼る前にやってもOKです。)
このようにトリガーユニットをはめ込みます。
操作しやすいよう、片方のセレクターを取り付けておきます。
この方法でキャリブレーションを行うときは、トリガーユニットとメカボックスをピッタリはめ込んだまま行ってください。
隙間が空いたり、トリガーユニットが斜めになっている状態でキャリブレーションをしても、セレクターが正常に検知できない可能性があります。
私は予めこの方法でやっちゃった方が楽なのですが、一度そのまま組み上げてみて、ダメだったらキャリブレーションするという方法でも良いと思います。
モーター端子を外した状態でバッテリーを接続すると、黄色LED点滅の「センサーチェックモード」に入ります。
その状態でトリガーを長引きすると、LEDが複数色に点滅した後にセレクターのキャリブレーションモードに移行します。
トリガーを引くと紫のLEDが点灯しますが、これはセンサーチェックモード上でのトリガー検知のお知らせになりますので正常です。
逆に、トリガーを引いても紫のLEDが点灯しなければトリガーを検知出来ていませんので、長引きしてもセレクターキャリブレーションモーターには移行しません。
セレクターキャリブレーションはフルオートポジションから開始します。
赤いLEDが細かい点滅を繰り返しますので、セレクターをフルオートポジションに入れたまま、LEDの色が変わるまでトリガーを長引きします。
赤のLED点滅から水色のLED点滅に切り替われば、フルオートポジションのキャリブレーションが成功してバーストポジションのキャリブレーションに移ります。
セレクターをバーストポジションに切り替え、先程と同じようにLEDの色が変わるまでトリガーを長引きします。
バーストポジションのキャリブレーションが成功したら、青のLED点滅になってセミオートポジションのキャリブレーションに移りますので、セレクターをセミオートポジションに切り替えて同様にトリガーを長引きしてください。
その後、LEDが緑の3回点滅になればキャリブレーションは成功です。
失敗すると赤のLEDになりますので、その際はセレクターステッカーの貼り付けや基板の固定位置を見直してください。
これで「PERUN for KRYTAC KRISS VECTOR」の組み込みは完了です。
組み込み後の各種プログラム設定時には、レシーバーのピンを1本抜いてLEDを確認できる窓として使います。
ここのピンは外したまま射撃をしても特に問題はないので、全ての設定が終わってからピンを戻して結構です。
以上、PERUN for KRYTAC KRISS VECTORの組み込み方法でした。
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