2017年01月18日
KingArms FN FAL 分解レビュー

こんばんは、Tacです。
今日は持込調整依頼の「KingArms FAL」の分解レビューを行います。
持込のBasic調整で、初速を86m/s~88m/sに合わせて欲しいとのこと。
当店の初速微調整メニューは初速を上げるだけでなく、ある程度下げる事も可能なので、インドアフィールド仕様の低初速化にも対応しております。
(極端な低初速をご希望の場合は、お断りさせて頂く場合も御座います。)


それでは分解を行います。
このモデル、全長があまりにも長いため……全体を写すのは諦めました。(OvO)
バッテリー収納スペースとなっているハンドガード部分から分解していきます。
まず先に、アウターバレルを取り外すにあたり邪魔になる、バッテリーを乗せる台を取り外します。

このモデルは中継コネクターが無いので、ピンリムーバーを使ってミニコネクターをケースから外し、配線を抜き取ります。

チャンバーはSGシリーズやG3などと共通です。
インナーバレル長は約566mmと超ロングサイズ。


次にストックを外し、ロアレシーバーを固定しているネジも外します。


グリップエンドの2本のプラスネジを外し、モーターを取り出します。
モーターはミドルサイズとなっており、専用のタワーが付いています。

チャンバー下のプレートを固定しているネジを外します。


次にセレクターを外します。
セレクターには樹脂製のキャップが取り付けられています。
この個体はある程度使用された後に当店に持ち込まれたものなので、キャップが少し削れていますね。
キャップを外した下にある小さなネジを外して、セレクターを取り外します。


ボルトのスプリング&ガイドの飛び出しに注意しながら、ロアレシーバーを取り外します。
トップカバーは後方にスライドさせるようにして取り外します。

ダミーボルトもトップカバーと同様に、後方にスライドさせるようにして取り外します。


レシーバーに固定されている、メカボックスのストッパーの役割りを果たすブロックを取り外します。
左右からネジで止まっているので、4本全て外します。


ブロックを外せば、このようにレシーバーからメカボックスを取り出すことが出来ます。
メカボックスはSIG SG系等と共通規格のVer.3です。
左右のセレクターギアは、レシーバーから取り出す際にポロッと落ちてしまうので注意しましょう。


左右のセレクターギアを連結させるギアを取り外します。
セレクタープレートに付いている黒いパーツは固定されているわけではないので、ポロッと落ちてしまいます。
紛失に注意しましょう。


メカボックスを開ける前に写真のようにパーツを外し、逆転防止ラッチを解除しておきましょう。

KingArms製FALもメカボックス内部は至ってシンプルで、ほとんど全てのパーツが共通規格となっております。

ノズル長は21.55mmで、M4サイズより極わずかに長いくらいでしょうか。
同じ機種用のノズルでも、メーカーによって長さが異なるので、M4用で使えるものがあるかもしれませんね。


この個体はカットオフレバーのネジが緩んでいたので、ネジロック剤を塗布して締めます。
しかし、カットオフレバーの軸にネジロック剤が付着してしまうと、カットオフレバーの動きが渋くなったり、最悪の場合は固着してしまいセミオートが効かなくなってしまうので、ネジ穴だけに正確に塗布しましょう。
写真のように、細い棒の先端にネジロック剤を付けて、ネジ穴にだけネジロック剤を入れるようにするとスムーズです。


このモデルにはブローバック機能はありませんが、ブローバック対応のピストンが入っていました。
同メーカーのSG556はブローバックモデルなので、ピストンは共通化させているのでしょう。
ピストンの歯は15枚歯だったので、クラッシュ対策として二枚目をカットしました。
調整作業が完了したら、当店の性能保証書を作成し、同封して出荷いたします。
今回は初速微調整(86~88m/s)でご指定いただいておりますので、スプリングレートを変更したりしてご希望の初速値に合わせます。
当店では、他店購入の電動ガンの持込調整にも「性能保証」をお付けしておりますので、他店購入品でもお気になさらずにバンバン持ち込んでください!
以上、KingArms FALの分解レビューでした!
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