不定期更新! 印象深い外装カスタム紹介③「RS 56式南ベトナム解放戦線古サビVer.」

AIRSOFT97

2019年05月03日 19:45

こんばんは! AK大好きスタッフのKATSUです。 ビンテージ担当(1人)が印象深い外装カスタムをご紹介する記事も3回目となりました。
今回ご紹介するのは、リアルな造形で評判のあのAK!

「RS 56式南ベトナム解放戦線古サビVer.」 



RS製の56式自動歩槍は、Ver.3メカボックス後端を短縮したメカボックスシェルを採用し、実銃の56式に限りなく近いサイズのレシーバーを持つかなりリアルな電動ガンですね。ベトナム戦争でも、南ベトナム軍へ中国が供与した事でたくさんの使用例が確認できます。

そんなバックボーンから、お客様のご希望は「南ベトナム軍装備に合せるため、ストックへ解放軍のスローガンと南ベトナム解放民族戦線の旗を左右のストックへ彫り込んで、更に全線で長期に渡って使用された雰囲気を出すため、サビ加工&ウッドパーツをボロボロに・・・」と拘りとシチュエーションてんこ盛りの逸品に。すごい。


RS56式はリアルではあるのですが、ウッドパーツの強度をニス塗膜に依存しているような部分があり、傷が入ると画像のように繊維が毛羽立って崩壊していきます・・・。その分ニス塗膜が厚めに塗られてはいるのですが、ニスを剥がして染め直すオイルフィニッシュにはかなり向かない材質と言えるでしょう。



紙やすりで表面を整えようとすると、木材が柔らかすぎて削れ過ぎたり変形を起こすため、(ニスを剥がした後に再整形作業・表面を硬化させるための特殊工程など)通常の3倍の時間をかけて施工します・・・。比喩でもなんでもなく本当に倍以上の工数がかかるので、お断りしやすいように「ビンテージ料金2倍になりますよ!」とお伝えするのですが、ほぼ全てのお客様がそのままご依頼されます。どうして・・・どうして・・・
(グリップも驚きの薄さ)


56式への泣き言はこの位にして、実際のカスタム工程を見ていきましょう! まずは本体金属部を薬剤でサビさせ、綺麗に洗い落とします!ネジやピンも表面に見える部分だけサビさせ、ネジ切部は保護。



見えない部分はマスキング等で保護し、見える部分のみ表面をサビ加工します。



いよいよストックへ「旗のデザイン」と「ベトナム語のスローガン」を彫っていきます。まずは旗のデザインをアクリル絵の具で塗っていきます。塗る前に、色の境界線はデザインに沿ってスジ彫りを行いました。この後ボロボロにしますが、マスキングテープでキッチリ塗分け。


実は「鮮やかな色」→「少し退色した色」で2層にし、剥がれた際の細かい表現を狙ってみたのですが余り目立ちませんでした・・・色ムラに見えるのは、ストックから油がにじみ出ているためです。彩色前に脱脂しましたが、56式のストックほんと難易度高い・・・



反対側もリューターで文字彫りを行います。商品ページ外の特殊加工は時間換算工賃なのでささっと仕上げてしまいます。


両面の加工が終わったら、さっそくボロボロに。オイル染色や金属部のサビ色に合わせて、塗料によるサビ色の墨入れを行うと・・・




「RS 56式南ベトナム解放戦線古サビVer.」 完成です。



56式特有のスパイクバヨネット(軟質樹脂製)は、本来はサビない材質だと思いますが、雰囲気に合わせて塗装。バヨネットのみトップコートを行わず、シンナーで簡単に落ちるようにしています。


気になるストック部のダメージ具合はこんな感じ。サビた本体に合せるため、こちらもかなりボロくしています。うっすらと元の色が伺えます。




反対側のベトナム語スローガン。画像は黒くて見づらいですが、文字にはサビ色の墨入れを行い、もう少し読みやすくなっています。



各部の画像。実銃っぽい雰囲気がかもされていたら嬉しいですね!






というわけでコダワリのてんこ盛りカスタム「RS 56式外装加工」記事いかがだったでしょうか! 外装加工については、かなりワンオフに近いご依頼も多いですので、ご希望のイメージや加工がございましたら、ぜひ一度お問い合わせください! 以上、スタッフKATSUでした!

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