こんばんは! AK大好きスタッフのKATSUです‼ 今回は趣向を変えて、カスタムをl担当していて印象に残ったエアガンをご紹介していこうと思います! 記念すべき第一弾はコチラ!
「華山 ダブルバレルショットガン / ダメージ加工」
映画「MAD MAX」でもお馴染み。渋みとほのかに漂う世紀末臭が魅力のカート仕様ガス発射式のショットガンです! 私もこういった木と鉄の銃は大好物でしたので、カスタムご依頼のお問い合わせをいただいた際はとても楽しみでした! ※モザイク部分は管理用のご注文番号です。
いやー形といいカート式といいロマンあふれるショットガンです。しかも今回はご依頼主様から「ダメージがっつりで、後は好きなようにしちゃってください!」という、カスタム担当としてはお客様からの信頼と期待という超絶嬉しくもあり、(気に入られなかったらどうしよう…)という不安もありつつ、自分の手持ちの技術を全力投入していきます!
まずはダメージ加工をするために木製パーツを外していきます。 金属部分のウェザリングは、亜鉛合金構成かつ塗装仕上げされていましたので、今回は無しの方向で。木製部分のみでどこまで印象を変えられるかが勝負のカギになります!
早速分解していきましょう。まずはグリップを止めているネジを2本外します。
トリガーガードを外すには、機関部の下板を止めいているパーツを外す必要があり、分解時破損しやすいとの事だったので、マスキングテープで可動部をぐるぐる巻きにしてネジを外しました(笑)
グリップ底部のパーツを外して、グリップの分解は終了。
ヒンジの軸となっている機関部側面のネジも外します。これで機関部とバレル・先台が分かれます。
次に先台(フォアエンド)のパーツを外していきます。先台自体はパーツ中央のレバーを引くだけで分解できるのですが、オイル染のため、木製パーツのみになるまで分解します。ネジはそれぞれ長さが違うようなので注意。
先台内側のパーツはプラスネジ1本だけ。これだけステンレスネジなので混同しなくて良いですね。
これで木製パーツは全て外し終えました。外したパーツはネジやブロックごとに分けて個別梱包して保管。
いよいよメインのダメージ加工を施します! 今回は真鍮板を友人より譲っていただいたので
「長年使用を続けた中で、衝撃や乾燥で割れを追加したボルトで固定し、さらに外から見えないように化粧板(真鍮)を貼って装飾と強化を行い、更に使い込んでいった・・・」という妄想全開で設定を練りました! まずは真鍮板を想定する形状へ切り分けて、
真鍮板を接着剤で張り付け。割れ防止のためリューターで細い下穴をあけた後、同じく装飾用の真鍮釘を打ちつけて剥がれ防止と情報量を上げます。
接着剤が完全に乾燥したら、リューターで土台の木材と一緒に真鍮板を整形。滑らかな接合部にして、より使い込んだ(使い込んで真鍮の角が摩耗し、シームレスに木材と一体化した)見た目になるよう手を加えます。ちなみに真鍮板の切り出しに失敗して、これは2回目の画像です(´;ω;`)
キレイに仕上がったら、ガッツリ傷を入れていきます! 彫刻刀と小型ノコギリで深い傷を入れ、コンクリ塊でランダムに表面を耕し・・・
さらにサンダーで角を落として摩耗表現も入れていきます。
真鍮板も染液でわざと黒サビ化させ、そこから更に金属を磨いて表面の傷を強調してあります。木部は紙やすりで毛羽立ちを取った後、洗浄したあります。
そしてオイルやステインを使用して染め工程へ・・・約2週間後
はいッ! 完成です!!
使い込み、ガンオイルが浸み込み、木が痩せて更に摩耗され・・・と、「好きにして良い!」と言われた以上、その期待を良い意味で裏切るのがプロという者やぁぁ!と全力投球し、商品到着後、お客様からもお褒めの言葉を頂けて幸せいっぱいなカスタムでした・・・。 外装カスタムについて、お客様からご感想をいただくことがございますが、本当に嬉しく思っております。この場を借りて感謝の気持ちをお伝え致します。
普段とは違う特殊なご依頼というのは、当店でお取り扱いの無いお持ち込みでのカスタムがそのほとんどを占めております(笑) 当店は電動ガンのカスタムがメインですので、パーツやノウハウの蓄積が無い機種が多く、毎回悩みながら施工しております(ノД`)・゜・。 その分思い出もひとしおですので、不定期ではありますがお付き合いください!
また当店取り扱いの無い商品でも、木製パーツのオイルフィニッシュや金属パーツ(黒染め)のウェザリングを行っております。ぜひ一度AIRSOFT97HPよりお問い合わせください!!
以上、スタッフのKATSUでした!