持込調整 VFC SR-15 E3

AIRSOFT97

2016年08月18日 19:45



こんばんは、Tacです。
今日は沖縄県内のお客様からの持込調整依頼です。
VFC SR-15 E3をしばらく箱出しのまま使っていたそうです。
調整前に動作チェックを行ったところ、かなりのギアノイズと配線や端子、モーターの発熱がありました。
ホップアップパッキンが劣化しているのか、集弾性も芳しくなかったので、調整を行います!



まずはテイクダウンを行います。
VFC等のボルトロック機能が付いている電動ガンは、テイクダウンする前に必ずボルトロックを解除しておきましょう。



ホップパッキンはやはり劣化していました。
このままだと集弾性や初速に影響が出るので、今回はVFC製の新品ホップアップパッキンに交換しました。






次にストックパイプとグリップ、モーターを取り外します。
VFC製のM4系電動ガンはストックパイプがロアレシーバー固定なのでガッチリ固定できます。

グリップエンドの位置調整機能は、プレート無しのマイナスドライバーで調整するタイプです。





このモデルはアンビセレクターといってセレクターが左右に付いているので、利き手を選ばずに簡単に操作できます。

左側に付いているセレクターがメインのセレクターで、ここにはセレクターのクリック感を出すためのボールベアリングとスプリングが入っています。
分解にあたり、左右のセレクターを外します。



ピンポンチ等を使ってピンを抜き、ボルトキャッチを外します。
ここでマガジンキャッチも外しておきます。





レシーバーからメカボックスを取り出します。
アンビセレクターのギアを紛失しないように注意しましょう。

アンビセレクターギアを外し、メカボックス後部のスプリングガイド固定ネジを取り外します。





ボルトロックパーツを外し、メカボックスのネジを全て外します。
メカボックスを開ける前に、逆転防止ラッチを解除しておきましょう。



純正ピストンの歯に摩耗が見られました。
せっかくメカボックスを開けているので、クラッシュする前に交換しちゃいます。



交換するのは「ACE1 ARMS 強化ポリカーボネートピストン 14メタルフルティース」
このピストンは加工精度が良く、静かで高耐久なのでとてもオススメですよ!
ピストンヘッドはネジロック剤を使って確実に固定します。




また、今回は純正軸受けが摩耗しており、ギアノイズが発生していたので、「ACE1 ARMS ボールベアリング軸受けセット 8mm」に交換しました。

ベアリング軸受けに交換することで、低抵抗化、連射サイクルの向上等が期待できます。



シム調整、グリスアップ、接点グリス塗布、メインスプリング交換等を行いました。
VFCのセクターギアとスパーギアは、スプリング式の自動シム調整機能が付いていますが、当店の調整済みモデルではそれらを廃し、しっかりとシムを入れて調整を行います。

メインスプリングは当店オリジナルのM80、M90、M95、M100の中から最適な物を使用し、初速を調整します。





今回は「高性能SBDバリカタ取付」を行います。
このSBDをモーターに取り付ける事でスイッチ焼けを大幅に軽減し、スイッチの寿命を飛躍的に伸ばします。

SBDバリカタにも配線の長さに種類があり、技術スタッフがそれぞれの電動ガンに最適なサイズのSBDを取り付け、モーターの動きを阻害してしまわないように収納します。





VFCは純正で中継コネクターが付いています。
被膜が傷んでいたので、上から絶縁チューブを被せました。



また、今回は「マイクロヒューズ取り付け加工」をご注文いただいておりますので、取り付けを行います。
VFC製の電動ガンはヒューズレスの機種が多いので、オススメのオプションメニューです。






最後に当店の30mレンジで試射を行います。
この個体はホップゼロ、適正共に初速92m/s~93m/sでした。

調整前と比較し、集弾性やギアノイズ、消費電力、連射サイクルなど全ての性能が良くなりました。
以上、VFC SR-15 E3の分解調整レビューでした!


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