2015年05月18日
これから始まる初心者講座「番外編:内部調整って何をしているの?その①」
今日は通常より遅いブログの更新で失礼します。
いつも初心者講座を楽しみにされている読者の皆さま!二へーデービル!!担当のKATSUです。
引っ越しやら調整祭りやらで延び延びになっていました本講座。今回番外編として「内部調整って何!?」という初心者さんからの疑問にお答えしていきたいと思います。
本講座の記事を書き始めるうえで、実は最初に「初心者にお勧めのエアガン!」と題して記事にしたかったのですが、そこは海外製電動ガン。フルメタル、木製パーツの使用、多種多様なバリエーション等素晴らしい部分はたくさんあります。が、やはり箱出しでは国産メーカー様に命中精度やユーザーフレンドリーでは及ばない部分もあり、なかなか「初心者」タグではご紹介できませんでした。
そこで今回は、当社の調整がどのように行われているのかを記事にし、初めて海外製エアガンを購入される方にも安心していただけるよう、普段は外装~メカボを開けるまでだった分解記事を、一歩踏み込んでご紹介していきたいと思います!
分解するのは「APS製バージョン2メカボックス」
APS製エアガンは内部がきれいで、調整が比較的やりやすい(ごく稀にに中華沼と呼ばれる調整の終わらない負のスパイラルに陥る場合もありますが(泣))
外装分解はすっ飛ばして、早速メカボをレシーバーから取り出します。
逆転防止ラッチを開放して
9つのプラスネジを開けてメカボを開きます。このときボルトカバー用の小さなスプリングをなくさないように気をつけて!
この後は洗浄してシム調整!と、思いきや、シム調整に入る前にチェックしなければいけない部分がたくさんあります。
まずは洗浄してこびり付いた中華グリスを落とします。ひどいものになると、ギアがグリスの海に溺れている状態になっている場合も・・・。
メカボ内部は元より、ギアもブラシ等を使い入念にグリス落としをします。この時固着したグリスがギア歯の間などに残ると、ギア鳴りの原因や軸受のゆがみの元になったりしますので注意。また各ギアにクラック(ヒビ)や欠けが無いかも見ておかなくてはいけません。3カ月保証を付ける!ということは、それだけ壊れないように調整に時間と手間をかけなくてはいけません。
内部の洗浄が終わったら、次に内部の各パーツがしっかり付いているか確認します。
「カットオフレバー」このパーツがグラつくと、セクターギアの下面に直接こすれてしまい、ギア鳴りや燃費、そしてスイッチの不良にもつながります。かっちり付いているかだけでなく、抵抗なく動くかも大事!
さらに軸受がメカボに対してしっかり平行に付いているか目と指先で裏表からなでて確認します。軸受が強固にメカボに取り付けるのは勿論ですが、軸受とメカボの平行は目では確認できない場合も多いので指先での感覚も大事です。↓何度か軸受をたたきながら平衡を確認中の図。
そしてシム調整が終わると、各ギアに応じた秘伝のグリスを塗るわけですが、さらにその前にもひと手間!
スパーギアの軸が、メカボから飛び出ているのが確認できると思います。これをそのままにすると、セレクタープレートに干渉して、切り替えられないほどセレクターが固くなってしまったり、軸から内部に干渉してトラブルの原因になってしまいます。そこで
このように機材できれいに削ってしまいます。今回はスパーギアの片面のみの加工でしたが、軸受を変更したり、他社ギアを入れる場合は、ギア軸が外装に干渉してしまう場合もままありますので、それも全て削ります。大変ですが快適に使っていただくためには必要な加工です。
さらにさらに、べベルギアとピニオンギアのかみ合う部分をチェックすると
ギアの噛み跡がメカボに残っていますね。この部分がギアに干渉している可能性(モーター位置調整時に再度齧ってしまう危険性も)があるので、傷部分を滑らかに削り落します。
と、いうわけで今回はここまで!本当はここから「シリンダー/シリンダーヘッド/ノズル/Oリング」の≪気密関係チェック≫。「タペットプレート」の≪曲がりや摩耗チェック≫。スイッチ~トリガー周り、配線の被膜状態チェック。ノズルの取り付け位置が正常か。各部のグリス塗布。スプリングの調整、etc,etc.......といくつもの工程があるのですが、長くなってしまいますので次回、何度かに分けて記事にしていきたいと思います。
『シム調整』だけじゃない!お客様に安心・快適に遊んでいただけるよう、どのように調整しているのか少しでもお伝えできていたら幸いです(*^_^*)
それではまた次回の「初心者講座」もよろしくお願いいたします(__)
いつも初心者講座を楽しみにされている読者の皆さま!二へーデービル!!担当のKATSUです。
引っ越しやら調整祭りやらで延び延びになっていました本講座。今回番外編として「内部調整って何!?」という初心者さんからの疑問にお答えしていきたいと思います。
本講座の記事を書き始めるうえで、実は最初に「初心者にお勧めのエアガン!」と題して記事にしたかったのですが、そこは海外製電動ガン。フルメタル、木製パーツの使用、多種多様なバリエーション等素晴らしい部分はたくさんあります。が、やはり箱出しでは国産メーカー様に命中精度やユーザーフレンドリーでは及ばない部分もあり、なかなか「初心者」タグではご紹介できませんでした。
そこで今回は、当社の調整がどのように行われているのかを記事にし、初めて海外製エアガンを購入される方にも安心していただけるよう、普段は外装~メカボを開けるまでだった分解記事を、一歩踏み込んでご紹介していきたいと思います!
分解するのは「APS製バージョン2メカボックス」
APS製エアガンは内部がきれいで、調整が比較的やりやすい(ごく稀にに中華沼と呼ばれる調整の終わらない負のスパイラルに陥る場合もありますが(泣))
外装分解はすっ飛ばして、早速メカボをレシーバーから取り出します。
逆転防止ラッチを開放して
9つのプラスネジを開けてメカボを開きます。このときボルトカバー用の小さなスプリングをなくさないように気をつけて!
この後は洗浄してシム調整!と、思いきや、シム調整に入る前にチェックしなければいけない部分がたくさんあります。
まずは洗浄してこびり付いた中華グリスを落とします。ひどいものになると、ギアがグリスの海に溺れている状態になっている場合も・・・。
メカボ内部は元より、ギアもブラシ等を使い入念にグリス落としをします。この時固着したグリスがギア歯の間などに残ると、ギア鳴りの原因や軸受のゆがみの元になったりしますので注意。また各ギアにクラック(ヒビ)や欠けが無いかも見ておかなくてはいけません。3カ月保証を付ける!ということは、それだけ壊れないように調整に時間と手間をかけなくてはいけません。
内部の洗浄が終わったら、次に内部の各パーツがしっかり付いているか確認します。
「カットオフレバー」このパーツがグラつくと、セクターギアの下面に直接こすれてしまい、ギア鳴りや燃費、そしてスイッチの不良にもつながります。かっちり付いているかだけでなく、抵抗なく動くかも大事!
さらに軸受がメカボに対してしっかり平行に付いているか目と指先で裏表からなでて確認します。軸受が強固にメカボに取り付けるのは勿論ですが、軸受とメカボの平行は目では確認できない場合も多いので指先での感覚も大事です。↓何度か軸受をたたきながら平衡を確認中の図。
そしてシム調整が終わると、各ギアに応じた秘伝のグリスを塗るわけですが、さらにその前にもひと手間!
スパーギアの軸が、メカボから飛び出ているのが確認できると思います。これをそのままにすると、セレクタープレートに干渉して、切り替えられないほどセレクターが固くなってしまったり、軸から内部に干渉してトラブルの原因になってしまいます。そこで
このように機材できれいに削ってしまいます。今回はスパーギアの片面のみの加工でしたが、軸受を変更したり、他社ギアを入れる場合は、ギア軸が外装に干渉してしまう場合もままありますので、それも全て削ります。大変ですが快適に使っていただくためには必要な加工です。
さらにさらに、べベルギアとピニオンギアのかみ合う部分をチェックすると
ギアの噛み跡がメカボに残っていますね。この部分がギアに干渉している可能性(モーター位置調整時に再度齧ってしまう危険性も)があるので、傷部分を滑らかに削り落します。
と、いうわけで今回はここまで!本当はここから「シリンダー/シリンダーヘッド/ノズル/Oリング」の≪気密関係チェック≫。「タペットプレート」の≪曲がりや摩耗チェック≫。スイッチ~トリガー周り、配線の被膜状態チェック。ノズルの取り付け位置が正常か。各部のグリス塗布。スプリングの調整、etc,etc.......といくつもの工程があるのですが、長くなってしまいますので次回、何度かに分けて記事にしていきたいと思います。
『シム調整』だけじゃない!お客様に安心・快適に遊んでいただけるよう、どのように調整しているのか少しでもお伝えできていたら幸いです(*^_^*)
それではまた次回の「初心者講座」もよろしくお願いいたします(__)
G&G FAR 9 分解レビュー
Golden Eagle 九六式軽機関銃 分解編
KRISS VECTORへのPERUN電子トリガー組込方法
新オプションメニュー追加! DCI Guns 側方吸気式ピストンヘッド組込
GATE TITAN 基板配置
解禁! G&G 電子トリガーモデル専用 11.1V対応プラン
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香港にもメカボックスなどは、技術が備わってきましたが、この素晴らしい整備の技術はまだ遠い。ひじょうなに勉強とさせて頂いてます!
ありがとうございます。
私たちも機種により多少のレシピはありますが、個体差があるのが海外製なので、結局は1丁1丁と向き合うしか手段がありません。