2017年01月12日
G&G H&K UMP45 分解レビュー
こんばんは、Tacです。
今日は「G&G H&K UMP45(UMG)」の分解レビューを行います。
UMPと言えば、他にもARESやUMAREXなどのメーカーから発売されております。
そのどちらのメーカーのUMPも整備したことがあるのですが、G&G製のUMPは触った事が無かったので期待大です!
このUMPはレシーバー後方のピンを1本抜くだけで、上の写真のように簡単にテイクダウンできます。
※注意:ノズルが前進しチャンバー内に入ったままテイクダウンをしようとすると、ノズルが折れます。
マガジンハウジングから指を入れ、チャンバーを銃口側に押しながらテイクダウンを行いましょう。
バッテリー収納はレシーバー内部。
ストックを折りたたんでバッテリーを脱着します。
内部のスペースは広々で、ヒューズやFETを取り付けてもバッテリーを楽々収納できます。
(この機種はヒューズレス仕様となっておりますので、別途マイクロヒューズ取り付け加工をお勧めいたします。)
チャンバー&インナーバレルの取り出し方は、チャンバーを銃口側に少しだけ押しながら、アウターバレルの溝に合わせて回転させます。
チャンバーは専用品。
ホップアップパッキンとインナーバレルは共通でした。
インナーバレル長は205mmです。
次にグリップエンドの大きいネジと、レシーバーのピンのを1本外します。
レシーバーのピンは丸で囲った物以外はダミーなので叩かないようにして下さい。
セレクタープレートからセレクターがスムーズに外れるように、セミオートとフルオートの間くらいに合わせてからメカボックスを取り出します。
G&G H&K UMP45のメカボックスです。
Ver.3メカボックスをベースに、オリジナルのセーフティパーツや上部のプレートなどが組み込まれています。
軸受けは8mm。
材質はなんでしょうか・・・。
メカボックスの分解は、まず上部のプレートとセーフティパーツを取り外します。
モーターホルダーを外し、逆転防止ラッチを解除しておきましょう。
後は残りのネジを全て外し、メインスプリングは飛び出さないように注意しながらメカボックスを開封します。
純正の軸受けは分厚く、ギアのシャフトとの抵抗が大きいので、交換推奨です。
今回はUltimateプラン+ハイレスポンスコード+GATE PicoSSR3でご注文頂きました。
ここで軸受けを全てボールベアリングに変えてしまうと、回転の効率が良すぎてオーバーラン気味となる可能性がありましたので、今回はセクターギア上下とスパーギア上下の軸受けオイルレスメタルに、ベベルギア上下の軸受けをベアリングに交換しました。
ベベルギア上下の軸受けをメタルではなくベアリングに交換することで、ギアノイズの低減が期待できます。
Ultimateプランでは、モーターも当店オリジナルのINAZUMAモーターに交換します。
国産の高精度・高強度ピニオンギアを搭載し、モーター内部の軸受けもベアリング化されているので、電動ガンがとても快適に作動するようになります。
ギアはG&G共通のノーマルギア比の物が入っていました。
G&G製のギアは、海外製電動ガンに純正で入っているギアの中でもトップクラスの強度を誇ります。
ピストンは樹脂製。
シリンダーはバレル長に対応した位置に加速ホールが空いています。
ノズル長は20.21mmと微妙なサイズ。
こういった場合は、まず純正ノズルで組んでみて、初速や集弾性、初速の安定性を見てみます。
今回は検証の結果、純正ノズルでも十分な性能が出たので、ノズルはそのまま使用しました。
ご注文頂いたGATE PicoSSR3 MOS-FETを組み込みます。
FETを組み込む事で、スイッチ焼けがゼロになります。
電動ガンのスイッチ焼け対策は必須カスタムですよ!
FETを組み込むと、信号線という細い配線が1本増えます。
UMPのレシーバー後方の配線を通す部分は純正の2本の配線用のサイズになっているので、リューターで少し削って配線が3本通るように加工します。
当店の配線引き直しメニューでは、基本的にヒューズの取り付けも含まれています。
省スペース化の為に平型ヒューズを使用し、組み込む銃の負荷に合わせてアンペア数を変更します。
ノーマルチューニングの電動ガンの場合は20A、ハイサイクル等の高負荷チューニングの場合は25A等のヒューズを使用します。
組み上がったら当店の室内30mレンジで試射を行い、初速や集弾性、HOPの掛かり具合を確認します。
この個体はHOPゼロ、適正共に初速約89m/sでした。
当店で実射性能確認及び性能保証に使用しているBB弾は「東京マルイ PERFECT HIT 0.2g ノンバイオ」または「G&G COMPETITION GRADE 0.2g ノンバイオ」。
フィールドレギュレーションでバイオBB弾しか使えないという場合も多いかと思いますが、当店がバイオBB弾で性能保証をしていない理由の一つは、バイオBB弾は保管状態で弾自体の状態が大きく変化する為です。
適切に保管していないと給弾不良や弾詰まり、集弾性悪化等のトラブルを引き起こす場合が多いです。
もちろん、正しく保管されているバイオBB弾であれば、性能保証書どおりの性能を発揮します!
当店がオススメするBB弾は、基本的にはご購入頂いた電動ガンの性能保証書に記載されているBB弾ですが、バイオBB弾であればG&G製のバイオBBが一押しとなっておりますので、当店のカスタムガンにバイオBB弾を使用する際はぜひG&G製の物を使ってみて下さい!
以上、G&G H&K UMP45 分解レビューでした。